右手に杖のお袋の左手を引いて東京駅から横須賀線で逗子へ。

おふくろの女学校卒業以来永年の親友が今年になってガンで闘病中でそのお見舞いに付き添った。

自分も子供の頃から鎌倉のお宅にお邪魔しており、良く知っている方なので、元気なうちに会っておきたい気持もあった。

逗子は、娘さん夫婦の自宅。

久し振りに病院から娘さんの自宅に帰宅を許された日にお邪魔した。

おふくろたちは会った瞬間声にならず泣き声、積もる気持が。

3年前、亡父の葬儀に駆けつけてくれた時は、元気で気品ある淑女然としていた方である。

今日も相変わらず気品がった。

が、体力の消耗はいかんともしがたい状態。ガンで食事がままならないため。

娘さん夫婦の献身的な看護に感謝され満足されているのがとても印象的。いい顔をされている。

暫らくしての疲れた表情から、ふと、もしかすると最後の別れになるかもしれないと感じた。

帰り際、ふとんに横になられた状態で、おふくろに続いて自分も握手した。永年お世話になった御礼の気持を込めて。

娘さんに逗子駅まで送ってもらって別れに自然に握手したとき、
「親孝行してください」とひとこと言われた。

実践している人からの言葉は重い。

お袋を実家まで送っての帰り、親友を見舞えたおふくろは本当に嬉しそうだった。

今日は‘父の日‘。

亡父も草葉の陰で喜んでいてくれるかもしれない。

天気と同様、すがすがしい日になった。
                    ロンドンブリッジ

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