ブレアー英首相の退任
2006年9月15日 お仕事約9年間、英国首相を務めたブレアー氏が任期前の来年には退任すると明言した。若々しく考えが明確で行動力に溢れる政治家である。政治家はこう出なくてはならないと、政治の先進国は流石に違うと羨ましく思った。
自分の英国滞在中には、ブレア政権の方針により、年金による財政負担軽減策の一つとして、事業会社による企業年金の割合を増やす法案が可決されたため、自分の経営する現地法人も1年半を掛けて、新たに確定拠出年金制度を導入した。これは、確定給付とは違い、年金の支給額は各人が選択する運用方法によって変動があるシステで、その責任は個人に属する。会社が、運用結果によっては損失を補填しなければならない確定給付に比べて、会社のコストは一定したものである。英国の会社には、確定給付方式を取る大手会社もあり、経営上大きな負担になっている。逆に言えば、その会社の勤務者の定年後の年金は大変厚いものになることになる。日系法人にとっては、ローカルスタッフに対する経費負担の問題として、経営上の重要課題である。
自分の経験でも、ローカルスタッフとの確定給付か確定拠出かの交渉に難航し、弁護士に相談しながら息の長い話し合いになった。ローカル側は、英国オンブズマンに支援を要請したため、我々に状況説明を求めるレターが届き、弁護士に回答書を作成してもらい提出したこともあった。結果的には、従業員の毎月の積み立てに比較して優位な会社負担率を提案し、従業員の理解を得られ、確定拠出方式で、一年半の交渉の後、我が会社のペンション制度がスタートした。2001年5月のことであった。
今日本で、年金制度や社会保険庁の不祥事が話題になっている。
辛かった当時の交渉も、今となっては一つの英国での良き経験・思い出となっている。
ロンドンブリッジ
自分の英国滞在中には、ブレア政権の方針により、年金による財政負担軽減策の一つとして、事業会社による企業年金の割合を増やす法案が可決されたため、自分の経営する現地法人も1年半を掛けて、新たに確定拠出年金制度を導入した。これは、確定給付とは違い、年金の支給額は各人が選択する運用方法によって変動があるシステで、その責任は個人に属する。会社が、運用結果によっては損失を補填しなければならない確定給付に比べて、会社のコストは一定したものである。英国の会社には、確定給付方式を取る大手会社もあり、経営上大きな負担になっている。逆に言えば、その会社の勤務者の定年後の年金は大変厚いものになることになる。日系法人にとっては、ローカルスタッフに対する経費負担の問題として、経営上の重要課題である。
自分の経験でも、ローカルスタッフとの確定給付か確定拠出かの交渉に難航し、弁護士に相談しながら息の長い話し合いになった。ローカル側は、英国オンブズマンに支援を要請したため、我々に状況説明を求めるレターが届き、弁護士に回答書を作成してもらい提出したこともあった。結果的には、従業員の毎月の積み立てに比較して優位な会社負担率を提案し、従業員の理解を得られ、確定拠出方式で、一年半の交渉の後、我が会社のペンション制度がスタートした。2001年5月のことであった。
今日本で、年金制度や社会保険庁の不祥事が話題になっている。
辛かった当時の交渉も、今となっては一つの英国での良き経験・思い出となっている。
ロンドンブリッジ
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