心の充足

2007年2月15日 お仕事
「国家の品格」と言う本はベストセラーだった。

世界から日本が尊敬される存在かどうかを問う時、いささか心もとないと著者は一貫して主張していた。

経済大国を目指してひたすら走り続けた結果、日本は世界第二位になった。個人資産1500兆円である。

それで、日本人は心から満ち足りているといえるのだろうか。

最近の数多い凶悪事件は、日本人の‘心の退廃‘を物語っているとしか思えない。

構造改革をして、勝ち組、負け組みが出来た。負け組みは、神経症的競争に心を犯され、やけくその行動に出る。

只ひたすら金儲けに走って成功した者を尊重し、政治が持てはやす日本。

心の問題は一切省かれていて、本来人間として守らなければならない当たり前が、どこかに消えてしまっている。

経済発展も大切だが、人の心はもっと貴重。バランスが必要だということが抜け、心の問題が軽く扱われている。

政治、教育、企業あらゆる断面において、現在の我々の価値基準を見直す価値がありそうである。

風土の異なる外国に影響された考えに盲従するのではなく、”心の充足”を優先した考え方に、学校も企業も軌道修正しなければ益々人の心は荒んで行く様な気がする。‘自省‘を込めて。

                    ロンドンブリッジ

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