バブル

2007年3月26日 お仕事
改めて、1990年頃のバブルが弾けた時の経緯を読んだ。

企業が本業を出し置いて、資産の運用や転がしで利益を得ようとしたことからバブルになった。

このバブルをあおったのが銀行だ。銀行は、商品であるお金の在庫(?)が余分にあっため、会社や富裕層にお金を売り込み、土地や株やゴルフ会員権やマンションが高騰した。

バブルの異常さを解消しようとして、大蔵省や政府は、公定歩合を上げた。金利が上がり、企業業績が悪化し、資産を売却して、地価やマンション価格は急落。バブルが弾けた。

企業が業績悪化したとき、銀行も早期に対策を打つことで協力していれば、不良資産があそこまで膨らまないで済んだと思う。

銀行は、病魔に犯され始めた企業に、さらに資金を貸し付けて、倒産させないで延命を図った。表面化を先延ばししたわけだ。

益々重症になったことは周知の通り。

銀行、防衛本能のみ。

1998年、BIS規制で自己資本8%基準が世界基準となった。
海外支店を持つ銀行は焦って、自己資本のupに没頭。

ロンドン法人に居た自分の会社にも、現地の邦人銀行がやってきて、規制に対応するために、当社への貸付金を返済して欲しいと突然要求してきた。

焦った。自分勝手で怒り心頭。今でも、その時のことを思い出すと、怒りを覚える。

それでいて、半年もして資金のだぶつきで余裕が出来たのか、借りてくれと言ってきたのだった。

これが、ビジネスの世界の実態なのである。
                    ロンドンブリッジ
                  

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