Q社にとって、国内販売の建て直しが重要課題になって久しい。

競合相手に差を付けられ下位にも抜かれた販売数量。

海外で稼いで収益の格好をつけてきたが、国内は惨めな状態である。

対策案が出た。またも古くからのやり方の販売組織をいじるというもの。

本社の販売部隊と全国の販売店の間に、地域販売組織を新設し販売力を強化する。

こんな方法は、昔も繰り返し実施され、決して上手く機能しなかった。

販売力が抜本的に強化されていないから、一向に改善されないままである。

人・もの・カネの面で競合他社の販売力との差が縮らないし、むしろ差が開いてさえいるとしか私には思えない。

組織が問題なのではないことに気づいていないことが問題である。

今や、国内の販売網は、販売数量からみて、人も拠点も過剰である。

今回の会社方針の発表の真意は、戦線縮小にあるのは明白。

過剰な拠点と人員を思い切って削減し、固定的な経費を思い切って下げて、今の販売数量でも利益が出るようにすることが、本当の狙いであろう。

人事評価の成果主義導入とカッコよく新聞発表した会社の真の狙いが総人件費の削減だった、と言うのは良く知られている。

それと今回も同様の発想の様な気がする。

Q社は、少なくとも国内においては、段々疲弊していかざるを得ない。
                   ロンドンブリッジ

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