Toyotaの元役員の講演会に参加した。

テーマは、東欧・ロシア進出戦略。

先ずは、西欧主要国(英、独、仏、伊、西)での拡大の歴史から。

ブラッセル(ベルギー)に欧州の統括会社、英国、フランスに生産拠点を置き、日本からの輸出車を交えて、約100万台以上を売っている。

欧州は年1700万台市場である。占有率は、6%を越える程度。

日本メーカーでトップであるが、アメリカや日本と比較すると、まだ少ない。

強力な欧州メーカーの壁は厚い。排気ガス規制の厳しさは、世界最大である。

地球温暖化対策の意識が欧州はEUという共同体の結束で極めて高い。

Toyotaは、フランスメーカーと提携してチェコに進出した。

2004年に東欧10カ国がEUに加盟して、EUは25カ国になった。

チェコ、ポーランド、ハンガリー、リトアニア、エストニア他である。

2007年1月には、ブルガリアとルーマニアがEUに参加して、27カ国に膨らんだ。

クロアチアなどバルカン半島の諸国やトルコが残る。

元ソビエット連邦、今はCISと言われるウクライナもEU加盟を望んでいると言われる。

ロシアのペテルスブルグに、トヨタは生産拠点の設置を決めた。年10万台の販売実績になり、取り合えず年5万台規模の生産でスタートするらしい。2008年からだそうだ。

グループの結束力を駆使して、商社・部品メーカーなど一丸になった進出はみごとであり、米国、中国、タイなどで成功事例を持つ。

新興市場のBRICSでの地盤作りに抜かりはない。

苦労はあるであろうが新市場への進出戦略で悉く成功し、世界を凌駕する勢いである。

実に見事である。
                   ロンドンブリッジ

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