法律の番人

2007年10月18日 趣味
著者は、司法試験に受かって検事を選んだ。

「悪事を働いて私益を肥やす人間を許さない」という義憤に満ちていた。

苦学して検事になり、数々の政治家や官僚を逮捕し、鬼検事と恐れられたらしい。

転機。

有力な政治家や先輩検事の捜査に、上からの圧力があって潰されることが重なり、意欲が薄れていった。

弁護士になった。

検事の時の手柄で依頼人はあっという間に増え、しかも成り上がり会社の社長や政治家など。日本最大のヤクザの依頼も受けた。

1990年頃のバブル時代には、顧問弁護士量だけでも、月に1000万円もあったと書いている。

ヘリコプターを買い、豪遊したらしい。家族とは別居状態。

今は、ある事件で詐欺罪で起訴され、懲役3年の判決を受けた。

「法律に反するような悪いことはしていない」と言う。

しかし、自叙伝を書いて分かったらしい。

闇の中に埋没しその中では法律に違反してないと思っていたが、冷静に振り返ると異常であったことが。

判決を甘んじて受けたいと。

バブルの頃と弾けて土地や株が下落して混乱した、あの当時の新聞で読んだ事件の幾つかが、赤裸々に語られていた。

真っ只中で弁護士として影で操った人間の告白は、実に迫力満点だった。
                     ロンドンブリッジ

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