もう8年も前になるが、英国駐在になった初年の1998年の暮れ、突然、大手M銀行の当社担当課長が当社を訪ねてきた。当社は、ロンドンのシテイーにofficeを構える日系の大手銀行4社より資金を借り入れ、事業を行っていた。クルマの販売financeや在庫資金として、ピーク時には約40億円の借り入れがあった。経営上、どうしても必要な資金であり、日系の4社の銀行とは良い取引関係を継続していた。

その頃日本では、バーゼル条約により銀行の自己資金8%基準の確保が海外で営業することの条件となった。8%以上を確保するために銀行は貸し出し資金の回収に取り組み始めており、有無を言わせない「貸し剥がし」を始めていた。その取り組みが、海外にも展開され、本社の指令として、貸出先企業に貸出金の返済を要請してきたと言うわけであった。

交渉は、こちらの事業運営上不可欠な資金であり、今まで通り継続的な貸し出しをお願いしたが、日本本社の命令との一点張りで、貸し出し枠の大幅ダウンを一方的に押し付けられた。

困った当社は、先ず、クルマの仕入先に支払いのdue-dateの延期を認めて貰った。また、当社の日本本社に親子ローンの融通を依頼し、資金を回してもらって、漸く凌ぐことが出来た。

1999年になり、暫らくすると、政府より公的資金が各銀行に入り、自己資金の心配もなくなり、一時のような銀行の「貸し剥がし」は話題にならなくなり、また「貸し渋り」も急速にしぼんでいった。むしろ、銀行は大手企業を中心に融資枠拡大の勧誘を始めだした。中小企業には、あいかわらづ厳しい状況は続いていたが。
当社にも、あの時「貸し剥がし」にやってきたM銀行の課長から、貸し出し枠の拡大のお願いがあった。勝手なものである。
銀行の存在する社会的意義など全く感じられないやり方ではないか。

当社として、経営を続ける限り、資金は必要である。お付き合いのあった4社の銀行の中で、「貸し剥がし」真っ盛りの最中にも、当社のお願いに協力的であった銀行とのお付き合いを拡大したのは申すまでありません。

今となっては、はるか昔の出来ことではあるが、一時は日本や海外の日系企業を震撼させた重大事件であり、経営を担当した身にとっては忘れられない事実であり、ここに記録として留めた次第です。
                    ロンドンブリッジ
1998年7月6日に、ロンドンヒースロー空港に降りた。私の欧州現地法人での社長業がスタートした日であった。
欧州駐在ということで、歴史と文化に満ちた先進国に大いに期待感を持ち、やや気分も昂揚気味であったのを覚えている。
先ずは、経営状況や業務内容とその実態の現状把握に取り組み、又、取引先への挨拶も計画的に進めた。

当社の事業の一つに、ロシアとウクライナへのクルマとアフターサービス用パーツの輸出事業があった。ローカルが経営する販売会社に英国から日本製や欧州製のクルマを販売する仕事である。

8月末、英人の販売部長と一緒に、モスクワとセントペテルスブルグに出張した。お客様である販売会社に挨拶するためである。
その時、8月24日だったか、突然ロシアツ通貨のルーブルの対Dollarベースでの大幅切り下げが行われた。1997年にアジアに始まった金融危機が回りまわってロシアに襲ってきたのだった。
当時、ロシアの輸入自動車の販売は、1997年後半から好調な経済成長の影響で急増していた。カントリーリスクの高かったロシア向け車両の購入は、三ヶ月前の見込み発注を自動車メーカーに行う方式であった。
突然のルーブルの切り下げでドルベースの取引であったためユーザーにとっては購入価格アップになり、クルマは全く売れなくなり、大量の在庫車両を抱えることとなった。当時、月に300〜400台の販売に対して、在庫は、最高で1,500台を数えた。
それからは、輸入車の販売はがた落ちで、全メーカーが苦しんだ。在庫車両は、フインランドのハンコーに預けていたが、在庫置き場に溢れた車両の保管料も嵩み、1998年9月以降、2000年4月頃までの間、会社損益にとって多大な重荷となった。在庫削減のための販価値下げは収益悪化も齎した。
ロシア金融危機は、2000年春以降正常化に向かい、車の販売も上向きとなり、漸く正常な在庫状態に戻っていった。
当社は、ロシアの不振に対して、ウクライナの販売活動にも重点的に取り組み、販売網の構築に注力し販売を延ばした。ウクライナの経済は、ロシアには遅れていたが経済発展の兆しが現れており、現地キエフの駐在事務所からの情報に基づき、戦略的に積極的に取り組んだ。
ウクライナへの増販や仕入れ調整などにより、当社の過剰在庫も漸く正常化。在庫過剰の時、現地販売会社に購入を再三お願いしたが、大きな効果は無く、協力しては貰えなっかったのは残念であった。
今回の在庫過剰の原因は、突然の予期できなかった、金融危機にあった。誰も恨むことは出来ないが、当社が困っていてもロシアの取引先は誰も助けてくれなかったのは心に残っている。損を覚悟で人肌縫いでくれる取引先などは無く、期待することが無茶と今は思うが、教訓の一つとして忘れられない出来事になっている。

ロシア金融危機では、米国の有名なヘッジファンドのジョージソロス率いるLTCMが倒産して世間を驚かせたことは、余りにも有名である。

英国駐在して一ヶ月ちょっとで経験したロシア危機は、その後の駐在中における厳しい経営経験の始まりであった。
                   ロンドンブリッジ
約9年間、英国首相を務めたブレアー氏が任期前の来年には退任すると明言した。若々しく考えが明確で行動力に溢れる政治家である。政治家はこう出なくてはならないと、政治の先進国は流石に違うと羨ましく思った。
自分の英国滞在中には、ブレア政権の方針により、年金による財政負担軽減策の一つとして、事業会社による企業年金の割合を増やす法案が可決されたため、自分の経営する現地法人も1年半を掛けて、新たに確定拠出年金制度を導入した。これは、確定給付とは違い、年金の支給額は各人が選択する運用方法によって変動があるシステで、その責任は個人に属する。会社が、運用結果によっては損失を補填しなければならない確定給付に比べて、会社のコストは一定したものである。英国の会社には、確定給付方式を取る大手会社もあり、経営上大きな負担になっている。逆に言えば、その会社の勤務者の定年後の年金は大変厚いものになることになる。日系法人にとっては、ローカルスタッフに対する経費負担の問題として、経営上の重要課題である。

自分の経験でも、ローカルスタッフとの確定給付か確定拠出かの交渉に難航し、弁護士に相談しながら息の長い話し合いになった。ローカル側は、英国オンブズマンに支援を要請したため、我々に状況説明を求めるレターが届き、弁護士に回答書を作成してもらい提出したこともあった。結果的には、従業員の毎月の積み立てに比較して優位な会社負担率を提案し、従業員の理解を得られ、確定拠出方式で、一年半の交渉の後、我が会社のペンション制度がスタートした。2001年5月のことであった。
今日本で、年金制度や社会保険庁の不祥事が話題になっている。
辛かった当時の交渉も、今となっては一つの英国での良き経験・思い出となっている。
                  ロンドンブリッジ
企業業績の好調さを受けて、日経平均株価は年末には,17,000円になり、来年春には18,500円も見込めるという、ある海外の機関投資家のコメントを見て、楽観的過ぎるとも思うが、一方では損の銘柄を抱えている自分としては、その予想の実現を期待したい。

しかし、下記のような厳しいコメントを知り、頭に入れとおきたいと思う。コメントの主は、マレーシア系投資会社で香港市場上場の機関投資家である。

「日本株の東証第一部のPERは二十倍近くに上昇し、割安感はない。日経平均株価が一万四千円程度まで調整すれば、日本株に思い切って投資しても良い。今は大量に買いますのでなく、銘柄を厳選して投資する局面だ。安部官房長官が次期首相になる可能性が大きいが、小泉政権ほどの指導力は発揮できないだろう。政府系金融機関を一本化する話が弱まるなど、既に改革路線後退の兆しも出ている。安部氏が国民の信任を十分に得ているとも言えない。07年の参院選で大勝でもしない限り。新政権に期待出来ることは少ない。こうした日本の政治に対する見方も、株式相場上昇の勢いが失われた要因の一つ。
これまで全ての企業との友好関係を築いてきた野村證券が王子製紙の敵対的TOBでアドバイザーを努めたのは、日本での新たなM&A時代に入ることを予感させた。しかし、TOBが失敗し、何事にもあらゆる関係者の合意を必要とする日本的慣習を改めて印象付ける結果となった。これで、企業経営は緊迫感を欠いた状態が続くことになりそう。
日本企業の業績は好調だが、欧米企業に比較して収益性は低い。経営者は効率改善への努力を継続する必要がある。」

以上の冷静かつ現実的なコメントは、日本の現状に関して極めて的を得た評価であり、説得力があると思う。頭に入れておきたい視点であると思う。
                  ロンドンブリッジ

上海旅行

2006年9月13日 お仕事
9日〜12日の間、上海に行った。8,9年ぶりの訪問。前回は出張だったが、今回は家内との旅行。見聞きしていて、ある程度知ってはいたが、大発展に驚かされた。黄甫江を挟んだ上海タワーのある方には、前の時は殆ど大きなビルは無く、ヤオハンが営業開始間もなく、訪問した覚えがある。今は、ホテルやofficeビルが連なり、更に今日本の森ビルが101メートルの高さのビルを建築しているとか。2010年に開催予定の世界万博に向かってカウントダウンがされており、更に建設ラッシュは進み、発展すること間違いないと思う。正に中国最大の商業都市のパワーを感じた。中国の都市別人口では、上海は3番目で1,700万人を数え、一番が武漢、二番が北京だそうだ。
飛行場も以前とは違う南の場所に新しく出来たもので、大きいターミナルが既にあるのに、更にもう一つ建設する予定とのこと。市内とはリニアモーターカーで結ばれており、クルマでもホテルから50分と成田と比べても近い。
七宝や豫園などの寺院や高級官僚の屋敷跡では、中国の昔の雰囲気を味わい、新天地ではモダンなレストランやブテイックの街並みを見学した。
また、クルマで3時間の西南に位置する杭州の西湖を訪問、中国人の憩いの場としての観光地である。食事は上海ガニのシーズンには少し早く、味わえなかったが、各種中華を食べた。連続しての中華には、多少食傷気味で参ったので、朝食はホテルで和食・洋食を食べ、ホットした次第。
三泊四日で、あっという間であったが、21世紀は中国の時代と言われるが、その息吹きを十分に感じた。2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博に向けて、更に一層、中国は発展し、巨大になっていくと確信した次第です。
                  ロンドンブリッジ
約2年前に、日本監査役協会で新任監査役研修を受けた。その時の小グループでの研修終了後から、定期的に2〜3ヶ月に1回、各社持ち回りで研鑽会を持っている。一部メンバーの変更があったが、以来1年半続いている。
メンバーは、6人で業種もまちまち、証券会社、医薬品メーカー、医療器械輸入商社、原子力発電会社、不動産会社などであり、異業種の集まりで、楽しい。

昨日は、証券会社が幹事会社で、六本木の会社の会議室で、論議を行った。テーマは、「会社法のもとでの監査役の役割と責任」を取り上げ、原子力発電会社の事例発表に続き、その発表をベースにして各社の実態発表と質疑や意見交換を行った。特に、会社法で新たに導入された「内部統制システムの構築」についての各社の進捗状況に議論が集中し、予定の2時間があっという間に過ぎた。上場会社は無いが、上場に向けて取り組み中の会社が2社あり、監査役としても幹事証券会社との打ち合わせ、また、証券取引所による上場審査では監査役へのヒアリングも行われ、コーポレートガバナンスの観点から、そのキーポイントである監査役監査の実効性や役員会への出席状況、発言内容らが確かめられるようだ。監査役として、きちんとした仕事が要求されているので、のんびりはしてられないとのコメントも聞かれた。

メンバーの内、大会社が4社で非大会社が2社。会社によって、トップの考え方にも違いがあり、会社の会社法対応も異なっている。当然、監査役の位置付けや存在感に差があって、各社の実態の開陳では、羨ましい場合もあり、同情の意見も出る。メンバーの一人からは、日頃の鬱憤やトップへの文句も良く飛び出し、この会合は監査役の不満解消の場にもなっている。

研鑽会が終わり、6時過ぎより、恒例の飲み会になった。溜池山王駅そばの「箱庭」という和風のお店。雰囲気も良く、楽しい一時を過ごすことが出来た。

次回は、12月に決算総会を迎える不動産会社の総会の対応実態をご披露いただくことにし、来年1月以降開催となった。幹事会社は、医療器械輸入販売会社である。

自分は、今はfreeであるが、今月末より、IT関連のベンチャー企業に常勤監査役として勤務することになっている。来週14日に先方との打ち合わせが入っており、正式に出社日が決まる。小さい企業であり、内部の管理体制もこれからという会社のようで、管理担当取締役と連携して会社の体制作りに汗を流そうと心新たにしている。3年後に上場も目標にあり、この面でも頑張って力になり、この経験を身に着けて今後に活かしたいと思う。
                  ロンドンブリッジ
現役時代はExcelについては、ある程度は出来るのだが、完璧にはこなしていなかった。特に、罫線の引き方、集計表の自動計算などについて方法が分かっていなかった。

昨日は、Excel2003の解説書を参考に、ほぼ1日P/Cに向かって実際にtryして習得に努めた。分厚い参考書の一部しか終わらなかったが、実に楽しく、夢中になった。
改めて、組み込まれたソフトの素晴らしさを知った。
この後、引き続き、表からグラフを作成する方法にチャレンジする。

9月末から仕事を始める予定なので、今のようには時間が持てない。それまでの残された時間で、Excelに加え、PowerpointやWordについても、おさらいをし、手法を学びたいと思う。
                 ロンドンブリッジ

心と脳と体

2006年9月2日 お仕事
高田明和氏が書いた「脳の中の人生」と言う本の紹介文を眼にした。すぐにもその本を読みたいと思っている。

先生曰く、「脳も体も老化する。先ず、脳が死に、すると体がすぐ死んでしまう。一方、人には、心がある。心と脳と体は、一体であり、心は老化しない。心は脳と体の上位に位置している。心とは、静かで温かく清らかなもので、心が備わると顔つき態度など外部に表れるものも大きく良い影響を受ける。心の鍛錬が脳の活性化や体の健康維持の基盤になる」。

心の鍛錬は、どうすれば良いのか。道場があるわけでもないし、脳や体と一体なわけだから、毎日の生活・活動そのものの中で意識して心を磨くしかないのだろうと思う。接する人物の中で、何か輝いていて違いを感じる人というのは、ここで言う‘心‘が備わっているからなのだろう。先ずは、心と脳と体が一体なのだということを、日常的に自覚するところからスタートすることにしたい。出来ないかもしれないが、駄目もとである。本を読んで、更に理論を吸収したいと思う。

                     ロンドンブリッジ  

元の職場OB会

2006年9月1日 お仕事
昨日8月31日に、現役監査役の音頭で、OB会が横浜中華街の龍華楼であった。現役三名、OBが三名の計六名。なんと、六名の内、自分以外の5名は社外監査役で、業務執行に携わって内部から監査役になったのは、自分だけである。
大会社の場合、監査役は三名以上で内半数以上は社外監査役でなければならないと法律で定められている。6月末に自分が退任した後は、内部からの監査役は無しで、三名とも社外監査役となった。

会社の状況は、二ヶ月前とそんなに大きく変わっておらず、鉄鋼・非鉄や化学品・原燃料等が順調のようだ。市況品の場合、輸出・入において、為替の影響を受ける。今は円安、ユーロ安で輸出が追い風である。しかし、為替はいつ逆風になるか常に不安材料で業績に影響し、カバーする商権を準備することが必要である。
新監査役体制は、スタートしたばかりであるが余り困っている様子もなかった。多分想像するに、業務の内容が分かりにくいのではないかと思う。グループ会社の殆どが、自動車生産という物づくりを業としており、当社は唯一の商社であり、眼に見えない部分にも付加価値を多く持っているため、実務経験がないと実態は掴みきれず、分かりにくいと思う。

しかし、監査役の仕事は、主な役割は取締役の業務執行の適法性を監視することなどにあるわけで、実務をしらなくても義務を果たすことは可能であると思う。

新しい強力な体制で立派に役割を全うされることと思う。
                        ロンドンブリッジ
日本化薬(株)の第149回定時株主総会に出席した。場所は、本社(千代田区富士見一丁目)の2階講堂で行われた。昨日のオラクルの赤坂プリンスでの総会と違って地味。外資系と純日系の企業の性格の差が出ている。
業績は、化学品事業が好調で、売上・利益共に前年を上回った。また、医薬品事業では、抗がん剤の開発中で、早期上市を目指しており、社長の胃説明の時には、株主の1人から、‘株買い増し‘の掛け声が掛かっていた。
株主の質問は、5人ほどで、穏便な内容のもので、会社の更なる業績アップの努力を望むものが多かった。

どちらかと言うと、会社の地道な努力を株主が評価していると感じた総会であった。

今日も、自分は質問・意見表明には、立たなかった。踏ん切りがつかず、立てなかったと言うべきか。会社にimmpactを与える質問をしたいと考えるとなかなか出来ないので、次の総会では気楽に、まず一度立ってみようと思う。
                 ロンドンブリッジ
日本オラクル(株)の株主総会に出席。朝10時開始、場所は赤坂プリンスホテルの五色の間。株主は、600〜700人位か。結構沢山来ているのでビックリした。
オラクル社長は新宅正明、今日の議長。2006年5月期の決算は、売上・利益共に過去最高。来年の予想も売上・利益共に10%upと過去最高を更新の見込み。データーベース製品の需要の向上が寄与している。会社法(本年5月施行)、金融商品取扱法(本年6月施行ーJ-SOX法)の施行により、大企業は内部統制システムの構築が義務となった。財務報告の正確性・適法性の遵守のため、企業はIT化、文書化、監査法人による内部統制システムの監査等が必須となっており、オラクルや同業者にとって正に追い風が吹いている。Competitorsは、IBM,Maicrosoft,SAPと超大企業ばかり。

一連の会社側の報告事項と決議事項の説明が終わって、株主のQ&Aに入った。7人の株主が質問。殆どの株主の論点は、業績が良いのに、何故株価が現在の5,300円位から上がらないのか、株価を上げるための会社の方策を説明して欲しい、というものであった。
実は、2000年にIPOした時には、購入株価は80,000円位で、今は、5,300円に下がり、IPO時の購入者は大損しており怒り心頭で、憤懣やる方ない風情、議長の好業績に自慢げな報告に対して爆発している株主もいた。自分は、今年の前半の購入であるが、実は、現在の株価では損が出ている。今は損切りはしないで、業績の好調と市場の回復に伴う株価upを願って、今のところ持ち続ける積り。

今まで株主総会出席は多くはない。今回は最初、勇気を出して質問に立つことも考えていた。一回経験して、度胸を付けたいとも思っていた。
でも、止めた。8万円で買って、今大損して怒っている株主が発言している時に、同感の株主から拍手で議長にプレッシャーを掛けるのを
聞いていて、質問の気持ちが萎えてしまったというのが本当のところ。自分はそこまで損していないので、とても迫力ある質問が出来そうもないと思った。他の話題で悠長な質問でもしたら、株主から睨まれそうな雰囲気であった。

米国のオラクル・コーポレーションから派遣されている取締役が本社の見解として発言、業績が良いのに株価が冴えないことに不満を漏らしていた。日本人株主に対する牽制にもなった。最も、米国サイドは大株主であり、配当収入で十分潤っているはずであるが。

また、購入時にうっかりしたが、日本オラクルは、少数特定株主がギリギリの74.8%を占め、東証の上場廃止基準の75%をやっとクリアーしたと言う。米国本社の保有株や自社所有株等の更なる放出が対応策らしい。今後はこのことも、株価upと共に、注目していかなければならないポイントになる。
                 ロンドンブリッジ

成功遺伝子

2006年8月28日 お仕事
米国の経営者のトーマス・L・ハリソン薯「成功遺伝子」(Instinct:本能)を読んでいる。その人の成功は遺伝子で決まる、という。でも、著者は遺伝子、氏、生まれつきによって決まっていると言うのではない。著者は、「遺伝子がはずれでも、成功することは可能だ。先ず、自分がどのような素質を持ているかを見極める。そして持っていないものを補填する方法を知る。自分の優れた遺伝子を活性化させ、弱点を補強し、本能的な決断力を磨く方法を理解すること。これを‘成功DNA‘といい、意識的に、計画的に身に着けることが出来る」と断言している。DNAを目覚めさせ、潜在能力を最大限に活かせば、成功を引き寄せられると言う。

俄かには信じがたいが、どう行動したら良いのか注意深く読んでみたい。自分にとって、‘成功‘を云々する年齢はとっくの昔に通り過ぎており、今更の感はあるが、ハリソン氏の主張には興味がある。少なくとも、自分が今の冴えない状況を遺伝子のせいにするのを早速止め、自分自身の怠慢を深く自省する必要がありそうだ。
                 ロンドンブリッジ

パソコン不調

2006年8月27日 お仕事
24日頃から、パソコンの調子が悪かった。確かに起動は出来るが、受信メールが読めず、インターネットが使えない状態。26日(土)の朝から、正常に戻すことに取り組んだ。NECのガイドブックを見たり、購入先の‘ビッグカメラ‘の修理部にも電話で聞いたりした。でも解決には至らなかった。そして、家内の案で、プロバイダーのJ-COMに連絡して、これが、大正解であった。J-COMには,自分と同じような状況になっていて困っているとの問い合わせが来ているとのこと。JーCOMとしては、どうやら先日の落雷等の関係で不具合が生じているかもしれないので、配線の状況等をチェックし、必要な修理を行うことにしているとのことであった。後で、自宅に訪問してくれるということなので、待つことにした。

夕方、首尾よくパソコン不調は回復した。J-COMがチェックした結果、配線関連の修理により一段落した。早速、受信メールを読み、インターネットで情報を確認できて、ほっとした。

この1〜2日間、受信メールを見れず、インターネットで情報チェックが出来ないことで、大変落ちつかなかった。IT社会、IT時代と言われ、皆が自分の状態と同じく、日常的に接していなければ、心の落ち着きが得られないのではないかと思う。だからパソコンはいつも正常に動くよう維持されていなければ困ってしまう。パソコン中毒になっている。
今回のことは、パソコンとその機能の齎す効用が、自分と切っても切れない日常の必需品になっていることを確認させられた次第です。
                  ロンドンブリッジ
 
今日は、久し振りに日本監査役協会に行った。S49年5月に法務大臣の許可を得て設立した公益社団法人である。会員は、平成18年7月現在、法人会員5,230社、個人会員38名、計5,268社で、登録監査役等は、合計7,257人を数え、全国に跨る組織である。

常勤監査役であったこの6月まで、会員として大変お世話になった。今日は、当協会の役員人材バンク登録者を対象にした講習会で、「会社法の下における監査役の権限と責任」というテーマで、森・濱田松本法律事務所の三浦亮太弁護士の講演を聞くために参加した。

人材バンクの登録者には、現役監査役とOB監査役の両方がいる。だから参加者には、50歳代の方も参見されたが、殆どが60歳代で、約90名。皆、企業の憲法と言える、新しい会社法について理解を深めたいと参加、三浦講師の話に熱心に耳を傾け、私自身も2時間の講義に、珍しく眠気を感じることはなかった。

考えてみれば、一部の現役監査役を除き、監査役として再就職を希望しているシニアの集まり。皆、社会との関わりを求め、社会貢献をしたいと考えている。
人材バンクの登録者は、現在251人いるそうだ。過去1年に、このバンクの登録者から、17名の方々が監査役として採用になったという。
このルートからの再就職は非常に少ない。

それぞれの人が経営経験と経営知識を保持していて、お役に立ちたいと思っているシニア層が居て、しかし実際には仕事についていないでいる。とてももったいないと思う。能力ある人には、もっと機会が与えられるべきだ。中小企業やベンチャーでは、必ず貢献できると思う。

来年からは、団塊世代の退職の問題で、この監査役と同じ問題が発生し、社会全体の悩ましい問題になる。

シニアのセカンドライフで、個々の個性に応じて社会貢献で役割を果たしてもらうようにしたいという願いは、益々喫緊の社会問題になってきた。
                    ロンドンブリッジ
6月まで勤務していた会社からメールがあり、シンガポールの友人から連絡が来ていて、私の連絡メールを聞いてきたとのこと。18年前に、シンガポールに1年間駐在した時に、お世話になった人物で、名前はTommy Teoと言う。クルマのアフターマーケット用の部品・用品の管理責任者であった。彼のおかげも有り、シンガポール駐在では、公私共に良い思い出が多い。

今は、セカンドライフとして起業し、部品用品の部品商を経営しているという。
メールには、重要度が設定されていた。何か相談がありそうな予感がするが、それは何か。取り合えず、近況を知らせたので、相談があれば、即座に何か言ってくるであろう。

それにしても、シンガポールには団塊の世代の問題は無いのだろうか。セカンドライフの生き方は。生涯第一線で、社会に役立とうとするコンセプトはあるのだろうか。そんなことも、この友人を通じて探ってみたいと思う。
                 ロンドンブリッジ
今日は、会社法についてのレジメ作りに取り組んだ。この会社法は今年5月施行された。今迄に比べて、自由裁量の余地を増やし、規制を緩くした。が、一方では、義務と責任が強まった。

一つの特徴は、会社の起業がし易くなったことにある。資本金も最初1円でスタート可能になった。勿論、開業のための登録費用などで最低でも、20万〜30万円はかかり、又運転資金も必要だが、以前にあった株式会社1,000万円、有限会社300万円の最低資本金の規制に比べて、起業家を支援する法律になったことは確か。

更に、LLP,LLCという有限責任の組織形態も活用できるので、チームを組んで事業を運営し、税金面の負担でも有利と言う形態も備わり選択の幅が広がった。

今、正に、IT社会であり、又団塊の世代の定年退職を来年に控え、起業を願う者が増えている。そして環境は、起業大歓迎の方向にある。
肝心なのは、ニーズの発掘。お客様だ。これから日本は、少子高齢化で高齢者の層が厚くなる。シニアマーケットに如何に取り組むか。シニア市場の特性の分析は容易ではないと思う。各人が自分の個性を持っていて、他人の影響を受けて購入することは少ないと思う。無駄な買い物は金輪際しないだろう。物質的なものより、精神的、文化的な嗜好を持った商品が好まれよう。‘心‘に訴える物。それは何なのだろう。それも刻々変化する。

シニアに限らず誰でも、如何にして、健康・経済・交友のバランスを取るかが、幸福に生きるための課題。この三つのKに焦点をあてたビジネスが、誰にでも、いつでも望まれるビジネスであり続けることは、どうやら間違いなさそう。戦略と戦術、目的と手段、を履き違えず、これから模索してみたいと思う。

レジメは、今日は完成しそうにない。1年越しで以前から行っているグループ討議会が9月7日にあり、そこで使う予定なので余裕がある。でも、今週中に終わらせる積り。

                     ロンドンブリッジ
当初の予定通り、10日振りにLVCに出社した。午後一番には理事会があり、3時より第248回ライフ・ベンチャー・セミナーが開催された。午前はその準備に当てた。理事会では、「生涯現役実践講座」の募集状況の報告があり、個人並びに企業への売り込みによる反響があるので、先ずは実践することとし、会場(三菱電機のあざみ野荘)を10月4日(水)開催で抑えたとのこと。例え、定員の20名に満たなくても実施するそうだ。大いに、広がり拡大が期待される。

セミナーは、志賀政雄氏による講演で、77歳の今も社長の任にあり、95歳位まで頑張る積りと意気軒昂であった。社会に対する厳しい見極めと使命感に裏打ちされた行動力に圧倒された。正に生涯現役を実践している生き字引である。
話す内容の論理性、気力を維持する基になる健康など、如何なる工夫や努力の賜物なのか、天賦の才能に恵まれたにしても、そう簡単なことではないと思った次第。

出来ることなら、自分も生涯現役を実践したいと思う。健康でありさえすれば、未だ時間は残っている。今まで眠っていた脳細胞をたたき起こし、時間を意識し一日一日を大切にすることに努めたいと思う。
                   ロンドンブリッジ
今日は金曜日であるが、23人のOBが参加した。現役で勤務する者は多くの者が夏休みで参加できた。悠々自適の方々は、時間は問題ないが、この暑さなのに18ホール全員完了、脱落者はいなかった。コースは神奈川の本厚木カントリーで申し分なく、コースの良さもシニアOBの参加が多かった要因かもしれない。

自分としても、先輩の溌剌としたplayを見て、ゴルフにおいてもまだまだ腕を上げるよう頑張らなければならないと痛感した次第。それにしても、ゴルフ場まで行くのに1.5時間以上も掛かるなんてロンドン駐在中には考えられないこと。時間を食うのです。
                  ロンドンブリッジ
NPO法人・八王子市民活動協議会は、9月から企業をリタイヤーする団塊世代向けに地域デビュー講座を開設するとのこと。八王子市が共催し、市内の企業関係者や市民団体が講師の派遣や研修受け入れで協力する。
八王子市地域デビュー講座は、9〜12月の毎週火曜の午後に講義と実習を行う。9月9日は、特別講義として「首都圏情報産業特区・八王子」構想推進協議会の甲谷勝人会長が「八王子の魅力再発見」をテーマに話す。この他に、「NPO法人の設立を学ぶ」「地域団体運営のノウハウ」「地域団体の会計と税務」など専門知識を十回の講義で伝授する。
また、森林ボランテイアや障害者施設の体験講座、市民活動実務研修なども用意して終了者の多くが実務につけるよう導くとのこと。っ定員は20名で参加費は6千円。

14日に訪問した、私の住む練馬区役所でもこの7月より「地域福祉パワーアップカレッジ構想」の検討をスタートしたという。この構想も団塊世代に地域で活躍してもらうための人材育成を意図しているとのことである。 練馬区でも、行政と民間との連携で進めることになると思う。一住民として、何か協力出来ないものか、参画方法を検討していきたいと思う。
                    ロンドンブリッジ
豊かな円熟人生に欠かせないのが、まず健康です。新谷弘実先生(胃腸内視鏡学のパイオニア)の語る健康維持の秘訣に感銘を受けた。以下はその要旨です。

日本の総人口1.2億人の内、半分は何らかの病気(アレルギー,糖尿病、高血圧、肝炎,認知症、ガン等)を抱えている。国民医療費削減や皆が天寿を全うするために、これからは病気になる前に健康の自己管理をするセルフメデイケーションの考えが健康法の主流となる。健康を守るために必要なことは、体の5つ(?血液、?リンパ液、?胃・腸、?尿、?空気)の流れを停滞させないこと。
外科医師として数多くの胃・腸を診た経験から、その状態は健康状態と合致することが分り、胃・腸の状態を良くする生活を勧めるようになった。それが「シンヤ式食事法」である。
その基本は、毎日の食事のうち、85%〜90%は植物性のものを取ること。あとは水分をしっかり補給する。一日に水を1,500cc〜2,000ccは飲む。食材としては、エンザイム(酵素)を豊富に含むもが良い(大豆,海藻、ナッツ、刺身その他)。エンザイムは、生命機能の化学反応に際し、触媒の役目を果たす成分で、どんな生物にも正常に生きていくためには必要不可欠で、何千、何万種類のアミノ酸が結合した高タンパク質で出来ており、人体には約3万種類も存在すると考えられている。エンザイムは細胞の修復や健康維持に重要な働きをしている。エンザイムを無駄使いせず、しっかり補給することが健康の秘訣であり、エンザイムを効果的に働かすためには、食生活と共に、生活習慣(適度な運動、十分な睡眠と休息など)にも気を配ることも重要である。
食生活や生活習慣を変えていくと胃・腸内の環境が整い健全に働くようになり、体内に出来た毒素を速やかに排出し、有用な栄養を有効に吸収できるようになる。人間の体は、中も外も繋がっているので、腸がきれいになると肌も自然と美しくなってくる。
更に、健康のためには精神的な充足感、幸福感、心の充実も大切。鏡を見たらにっこり笑う。「今日も元気で、良い一日だった」と声に出してみる。そんな行為に対して、敏感な脳が反応し良い方に作用する。毎日の小さな積み重ねが将来の健康を左右することを自覚し、今日から直ぐに始めましょう。以上

シニアライフを充実させるには、3つのKが必要とされています。
健康、経済(金銭)、交友の三つです。その中でも、一番重要なのは、健康だと思う。以上の貴重なアドバイスを得て、常に意識して毎日を過ごそうと思った次第です。
                    ロンドンブリッジ

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